#11 乗鞍岳春山バスで憧れの「雪の回廊」へ。

高原に春が訪れても山の上はまだまだ雪が残る春先に、乗鞍岳春山バスが運行します。乗鞍エコーラインの三本滝から乗鞍岳山頂(畳平)までの区間は、乗鞍岳マイカー規制及び冬期閉鎖(11月〜6月)を実施しています。除雪作業に合わせてこの区間を運行する春山バスに乗って出会える「雪の回廊」や、残雪の春山でできる特別な体験をご紹介します。

❶ 春山バスに乗ってできること

高原内はすっかり春に移り変わった4月末~6月初旬ごろ、乗鞍岳の残雪を楽しむ特別な体験ができるのが「雪の回廊」です。春山バスに乗り、雪の回廊へと向かってバス停を降り立つと、ひんやりと冷たい空気と高くそびえる雪の壁に囲まれて、まるで冬に逆戻りしたかのよう。雪の白と空の青さが奏でる自然のコントラストに、ワクワクと心が躍ります。

雪の回廊で高い雪の壁に触れたり、雪壁に囲まれて少し歩くだけでも嬉しくなるのは、移りすぎてしまった冬の感触をもう一度味わい直せるからかもしれません。スキー・スノーシューで春山へ繰り出す方にとっては、待ちに待ったシーズン到来です。また、大雪渓まで運行区間が延長されると、できることの幅も広がります。

雪の回廊でワクワクが広がる

「雪の回廊」について

❷ 残雪で遊ぶ

雪に触れると、誰でも童心にかえる心地がするから不思議です。冬の間に降り積もった、山に残る最後の雪を 見る、ヒンヤリ触れる、雪融けの音を聴く……などなど。 あの手この手で楽しむことができます。
特に親子連れの方は、ソリを持参すると楽しいです。子ども達が夢中でソリ滑りをするのはもちろんですが、子ども達と一緒になって、開放感あふれる山の上で ワイワイ雪遊びするひとときも悪くありません。

また、雪の回廊は絶好の映えスポットでもあります。どこを切り取っても特別で思い出に残る一枚になりそうです。雪壁の向こうに、穂高連峰を見渡せるポイントもあるので、山岳地ならではの「春の雪景色」という特別な瞬間をぜひカメラに収めてみてください。曇ったり風が強いと寒いので、温かい服装で出かけましょう。

❸ 春山へ繰り出す

自然をゆっくり眺めるのも最高だけど、もっとアクティブに自然と遊びたい!という方にとって、乗鞍岳の春山は絶好のフィールドです。スキー・スノーボードで、標高2600m以上に広がる大パノラマの中を滑ったり、スノーシューやアイゼンを使って剣ヶ峰を目指す春山トレッキングを楽しんでみたり。乗鞍岳が懐深く、皆さんのアウトドア熱を受け止めてくれます。

乗鞍大雪渓でのスキーは、雪渓に残る雪が少なくなるまで滑走可能です。春山バスから引き続き、7月から運行予定の乗鞍山頂(畳平)シャトルバスに乗って、アクセスできます。
初めての方はぜひ、春山を安全に楽しむ案内人のアウトドアガイドと一緒にお出かけください。

※車道沿いの雪見観光には不要ですが、残雪期登山やスキー・スノーボード滑走の方は、春山バスで配布される 春山入山計画書の提出 をお願いいたします。

❹ 春山バスの運行について

春山バスの運行期間は、例年4月下旬から6月末まで。道路の積雪状況にもよりますが、位ヶ原山荘~大雪渓・肩の小屋口間は5月下旬より延長されて運行予定です。様々な楽しみ方のできる乗鞍岳の春山で、特別な体験を楽しんでみてはいかがでしょう。


その他、春山バスについて詳細は、こちらのページをチェックしてお出かけください。

春山バスに乗って出かけよう。

「乗鞍岳 春山バス」について