季節の紹介

12月~3月

4月〜6月

7月〜8月

9月~11月

春夏秋冬、彩り豊かな「山暮らし」

乗鞍高原の四季は、変化に富んでいます。1年の内、半年近くが雪に覆われる乗鞍。その長い冬が終わりに近づき、雪融けが始まると、むき出しの土や木々の芽から植物の息吹を感じられるようになります。やっと訪れた春を喜ぶのもつかの間、あっという間に緑が勢いを増していきます。そして、短い夏を駆け抜けると、いつの間にか秋色が深まっていき、気づくと冬の訪れを感じ始めます。四季のコントラストがはっきりとした乗鞍では、季節の移ろいそのものが神秘に満ちています。そんな中、自然の変化に寄り添うように、人々の暮らしがあり、その時々の楽しみ方や過ごし方があります。

季節

乗鞍の冬は、11月下旬から、4月中~下旬まで。ごく稀に5月のゴールデンウィークに雪の降ることもあります。冬の訪れを感じるのは、11月前後。その頃になると、高原内のあちこちで雪虫が舞います。雪虫は、「そろそろ雪が降るよ」という自然のサイン。乗鞍の各家庭では、野沢菜漬けや赤かぶ漬けなど、冬の保存食を仕込んだり、薪支度をするなど、冬を迎える準備を急ぐ時期です。

12月にはゲレンデがオープンし、本格的に冬が始まります。ゲレンデから更にバックカントリーのフィールドへと繰り出せば、そこには雄大な景色と共に粉雪天国が待っています。冬の楽しみはゲレンデスキー・スノーボードだけではありません。スノーシューやクロスカントリースキーを履いてスノーハイクに出かけると、雪原では冬ならではの静けさや、神秘的な雪景色に出会えます。寒さ厳しい乗鞍の冬には、食の楽しみも欠かせません。鍋を囲んでいただく郷土食の「とうじ蕎麦」を食べると、心と体が芯から温まります。

季節

4月〜6月

乗鞍の春は、4月の下旬頃から。雪の下から植物達が芽を出したかと思うと、次々に山菜が地表に顔を出し始めます。その独特の苦みや味わいの中に、春の訪れと喜びを感じる山菜は、乗鞍になくてはならない春のご馳走です。また、乗鞍に春の訪れを告げる水芭蕉の姿は愛らしく、ずっと眺めていたくなる可憐な花姿です。5月に入り、しばらくすると、山桜や山すももがいっせいに花開き、高原内が華やぎを見せます。乗鞍の人たちは、カッコウが鳴くのを合図に、短い夏に向けて畑仕事が本格的に始まります。

森の木々は、このタイミングを待っていたかのように、あっという間に芽吹き、5月下旬にもなると、新緑のまばゆさを放ち始めます。森の中を歩いているだけで、みなぎる生命力を感じられ、森林浴に心地よい季節になっていきます。また、春山バスで乗鞍岳へ向かうと、そこはまだまだ冬の世界。雪の回廊や春山スキーを楽しめます。

季節

乗鞍の夏は盛夏の頃でも30度を超えることは珍しく、朝晩はヒンヤリするほどです。水辺はことのほか涼しく、山から高原内に流れる雪融け水は、キンとする冷たさです。7月頃、山ぶどうの葉が生い茂る頃に家庭で作られる「ぶどう葉寿司」は、夏の訪れを感じる乗鞍の郷土食。短い夏の間には、高原野菜が次々に収穫期を迎え、食卓を彩り豊かにしてくれます。

日差しは強くても、爽やかな風が吹く乗鞍高原の夏は、様々なアクティビティを楽しめる季節です。トレッキング、サイクリング、乗鞍BASEでのアドベンチャーパークやキャンプなど。高原内に広がるゆったりとしたアウトドアフィールドを楽しめる他、乗鞍岳へ向かうと、畳平付近の高山植物を楽しんだり、ご来光を拝んだり、3000m級の登山ができるなど、天空の世界を思う存分楽しめます。

登山初心者にも、経験者の足慣らしにも。
「3000m級の天空の世界へ」を読む

グリーンシーズンの乗鞍高原をアクティブに楽しむなら。
「MTBで乗鞍の風を浴びる」を読む

季節

乗鞍高原では、お盆を過ぎると一気に涼しくなり、高原内で一斉に咲く蕎麦の花に秋の訪れを感じます。9月に入ると、次々にきのこが顔を出し、乗鞍に住む人たちはきのこ採りや山の果実をジャムにするのに忙しくなります。

9月中旬~下旬になると、山頂付近から紅葉が始まり、その見頃は少しずつ高原内へと降りていきます。11月初旬までその時々でベストスポットを探すことができ、歩きながらゆったりと秋の深まりを楽しめます。カラマツが黄金色に輝き、ぴちぴちと音を立てて落葉のシャワーが降るようになると、そろそろ秋が終わりを迎えるサイン。新そばに舌鼓をうつのもこの頃。いつの間にか晩秋の静けさが広がり、いよいよ長い冬を迎えます。

2 replies to 季節の紹介

  1. 「MTBで乗鞍の風を浴びる」を読む  をクリックすると違うページに飛びます。

    1. 「MTBで乗鞍の風を浴びる」のリンク修正しました。

Comments are closed.